イーサリアムで最も広く利用されている分散型取引所(DEX)であるUniswapは、第2四半期を通じて爆発的な成長を遂げた。実際、1ヶ月も経たないうちに、Uniswapは24時間の取引高が4億2600万ドルにものぼり、Uniswapの取引高はコインベースプロ(CoinbasePro)を上回った。

2019年を通じて、分散型金融(DeFi)市場は、イールドファーミングとガバナンストークンの概念がより一般的になるまで比較的停滞していた。イールドファーミングは、投資家が流動性を提供する代わりに高イールドを生み出す様々なDeFiプロトコルを利用するプロセスだ。ほとんどの場合、このイールドはガバナンストークンの価格から得られることになる。

たとえば、Yearn.Finance(YFI)は、多くのDeFi関連のトークンとは異なり、プレマイン(一定量を割り当てる)することなく、ローンチした。その代わりに、ユーザーは暗号資産を預けることでYFIをファームし、YFIの分散型配布を可能にした。

このモデルは、Compoundやそのガバナンストークン「COMP」がリリースされた時に広く知られるようになり、より魅力的なものになっていった。COMPの立ち上げが成功した後、DeFi市場ではガバナンストークンが幅広く登場するようになった。

その結果、3万5千%の非常に高いイールドを獲得するか、「次のYFIトークン」を購入することを望んでいる多くのユーザーが、分散型取引所からガバナンストークンを売買し始めた。

DeFiの取引高は集中型取引所を上回るか? 

主要な集中型取引所に対するUniswapのアドバンテージは、ユーザーがトークンの上場を待つ必要がないことだ。

Uniswapでは、ユーザーが独自のトークンペアを作成し、流動性を高めることができる。これにより、DeFiユーザーは新しいトークンを取引することができる。

DeFiのガバナンストーウンを売買するという圧倒的な需要により、UniswapはDeFi内で人気を博することになった。

年初来からの分散型取引所の成長 出典: Dune Analytics

そのため、ほかの分散型取引所と比較しても、Uniswapは7月から9月にかけてパラボリックな成長を見せた。現在、分散型の仮想通貨取引市場は月間200億ドルを処理しており、取引高のほとんどはUniswapからのものだ。

過去12ヶ月で、分散型取引所は446億1700万ドルの取引を行っている。そのうちの半分は9月に行っているものであり、市場が急速なペースで成長していることを示している。

Uniswapのガバナンストークンの登場

Uniswapは「UNI」と呼ばれる独自のガバナンストークンをリリースし、UniswapはUNIを配布するためのかなりユニークなアプローチを取っている。Uniswapは、ステーキングモデルではなく、すべてのユーザーに400UNIをエアドロップした。

UNIトークンの4時間足チャート 出典: TradingView.com

ガバナンストークンのリリースは、Uniswapの持続可能性にとって重要であり、公式ドキュメントでは、トークン供給の17.65%がチームに割り当てられるが、4年間で権利が確定するとしている。

この割り当てにより、Uniswapのプロトコルの安定した開発と保守が保証されると同時に、コミュニティがプロトコルのガバナンスを主導できるようになる。ドキュメントには次のように書かれている。

「コミュニティが管理するトレジャリーは、無限の可能性への扉を開くことになる。エコシステムの助成金や公共財としての資金提供など、さまざまな実験が行われることを期待している。どちらも、Uniswapエコシステムのさらなる成長を促す可能性がある」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン