オルタナティブ投資会社のスカイブリッジキャピタルは、15日に仮想通貨に焦点を当てた上場投資信託(ETF)を申請した。またアルゴランドのファンドを立ち上げる計画を明らかにしている。

CNBCに出演したスカイブリッジ創業者のアンソニー・スカラムッチ氏は、同社が新たに計画したアルゴランドファンドに1億ドル以上を調達したと語った。同氏はまた、現在約7億ドル相当の暗号資産を保有していると付け加えた。

スカラムッチ氏は「仮想通貨は普及している」と主張し、規制当局側がこの技術の急速な採用を食い止めようとするなら、かなり迅速に行動しなければならないだろうとも語っている。

「これはUberに非常によく似てる。規制当局はUberを廃業させたいと考えていたが、人々はUberを望んでおり、そして人々の側が勝利した」

またスカラムッチ氏は、米国のクリプトユーザーが「2億人近くに達するだろう」とも予測している。

米証券取引委員会(SEC)による規制強化の恐れがあることから、スカラムッチ氏はこのようなコメントをしたとみられる。

スカラムッチ氏は、SECのトップであるゲイリー・ゲンスラー委員長が最近、仮想通貨セクターを「詐欺と不法行為に満ちている」と指摘したことに異議を唱えている。

一方でスカラムッチ氏よりも規制の動きに悲観的な投資家もいる。大手ヘッジファンドであるブリッジウォーター・アソシエイトの創設者であるレイ・ダリオ氏は、デジタル資産の人気の高まりが議員の怒りを招くだろうと予測している

「それが本当に成功した場合、彼らはそれを殺そうとするだろう。そして、彼らにはその手段がある」と、ダリオ氏はCNBCに語っている。

ダリオ氏は、現金を「ゴミだ」と非難し、ビットコインなど現金に取って代わる資産は「検討する価値がある」と付け加えた。

スカイブリッジは9月14日に仮想通貨に焦点を当てたETFをSECに提出した。これが承認された場合、このETFは純資産の少なくとも8割を仮想通貨業界のエコシステムを代表する大手企業に投資する。仮想通貨への直接のエクスポージャーは行わないとう。