サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)の商業銀行6行が、デジタル通貨プロジェクト「Aber」に参加する。サウジアラビアの金融ニュースメディアArgaamが、5日に伝えた。Aberの目標は、サウジアラビアとUAEの2国間で行う送金にデジタル通貨を使用することだ。

UAEとサウジアラビアが共同で仮想通貨開発に乗り出すというニュースが最初に報じられたのは18年12月だ。UAE中央銀行(UAECB)とサウジアラビア通貨庁(SAMA)が、両国がクロスボーダー取引に仮想通貨を使用する計画であると公表した。1月末には、このデジタル通貨の名前が「Aber」だと発表された。

今回のニュースでは名称は明らかになっていないが、6つの商業銀行が新たに参加することになった。記事よればAberは、今後12か月以内に実施が予定されている。さらに記事では以下のように付け加えられている。

「デジタル通貨Aberの正式な発行は、『実証実験』の結果次第となっている。今後、SAMAとUAECBがAber実用化の可能性を見極めていく予定だ」