3つの著名な人工知能(AI)プロトコル、シンギュラリティネット(SingularityNet)、フェッチ・ドットエーアイ(Fetch.ai)、オーシャンプロトコル(Ocean Protocol)が、トークンの統合のために協議を行っているという。オルトシグナルズ(ASI)トークンに3つのトークンを統合する方向で調整しており、希薄化後の評価額は75億ドルになるという。

ブルームバーグの報道によると、この取引はコミュニティの承認次第で水曜日にも発表される可能性があるという。その後、シンギュラリティネットなどが統合を発表している。

これら3つのプラットフォームは別々の事業体として運営を続けるが、新しい取引により、シンギュラリティネットの創設者兼CEOであるベン・ゲーテル氏が運営する新設されたスーパーインテリジェンス・コレクティブのもとでの協力が進められる。フェッチのCEOであるフマユン・シェイク氏が新組織の会長になるという。

これら3つのプロトコルは、中央集権的な管理者やステークホルダーによってコントロールされない、ブロックチェーンベースの分散型AIプロトコルを開発するという共通の目標によって結びつけられている。

CoinMarketCap のデータによると、フェッチ・ドットエーアイのFETトークンは現在、3つのコインの中で最大で27億2000万ドルの時価総額がある。シンギュラリティネットのAGIXトークンは17億ドルの時価総額を持ち、オーシャンプロトコルのOCEANトークンは9億2700万ドルの時価総額がある。

AIプロトコルへの関心が高まっている。1週間前には、サウジアラビア政府がAI開発への資金を投じるために、シリコンバレーのベンチャーキャピタル企業アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)との提携で400億ドルの投資ファンドを創設することを検討しているとの報道が出た。このファンドは2024年後半に設立される予定という。承認されれば、これによりサウジアラビア政府がAI分野で最大の投資家となる。

AI分野では、マイクロソフトがChatGPTの作成者であるOpenAIに対し、複数の投資を通じて130億ドルを投じている。