8月1日はゴールドマン・サックスの元パートナーであるマイク・ノボグラッツ氏が経営する仮想通貨に特化した商業銀行「ギャラクシーデジタル」にとって冴えないデビューの日となった。ギャラクシーデジタルの株価は、カナダの大手証券取引所上場初日の1日、20%急落した。
初の上場となったトロントのTSXベンチャー取引所で1株2.75カナダドル(2.11米ドル)の初値を付けた後、ギャラクシーデジタルLPの株価は取引開始から30分の間に20%急落したという。
カナダ規制当局は上場を承認する前に同社を厳密に調査することを決め、上場日を4月から8月に延期していた。その間も仮想通貨の下降トレンドは長引き、ビットコインはさらに6000ドルを下回るまで下落。ノボグラッツ氏は、ブルームバーグに対して「もし手続き期間がこんなに長く続くと知っていたら、もう少しだけプライベートセールの期間を続けていた」と話した。コインテレグラフが以前に伝えた通り、ビットコイン(BTC)が17年12月に史上最高値約20,000ドルを記録した数週間後の今年1月、ギャラクシー社はプライベートセールでで同社の株式を、1株あたり5カナダドル(約3.80米ドル)で売却している。
CNBCの報道によれば、米国での新規株式公開(IPO)で必要とされる2年間の監査済み財務諸表を持たなかったため、ノボグラッツ氏は代わりにカナダの仮想通貨スタートアップであるコインキャピタル社を買収。その後、すでにTSXに上場していたカナダのペーパーカンパニー、ブラッドマー ファーマシューティカルズ社と合併させた。
TSXはカナダ最大の証券取引所で、その時価総額は、ニューヨーク証券取引所(NYSE)およびナスダックに続き、北米で第3位の規模を持つ。