米証券取引委員会(SEC)のゲイリー・ゲンスラー委員長がツイッターを更新し、多くの仮想通貨が証券法に違反して運営されていると主張している。

ゲンスラー委員長は4月27日のツイートで4分間の動画を投稿仮想通貨を「投資契約」とし、これを提供するプラットフォームに対してSECへの登録を求めた。

「共同事業に資金を投資し、他人の努力から利益が得られるという合理的な期待がある場合、投資契約が存在するという」と主張している。

現状ほとんどの仮想通貨発行体は、仮想通貨=投資契約ではないと主張している。

ゲンスラー委員長は動画の中で「法律はあなたが仮想通貨を何と呼んでいるかではなく、それが実際に何であるかに関心がある」と続けた。「仮想通貨市場はコンプライアンス不足に悩まされている。規制の明確さが不足しているわけではない。法律は明確である。証券取引所、清算機関、ブローカー、ディーラーはこれを遵守し、我々に登録しなければならない」。

ゲンスラー委員長はビットコイン(BTC)を除くほぼすべての仮想通貨が証券の分類に該当すると繰り返し主張してきた。SECに登録されていない仮想通貨企業やプラットフォームは証券法に違反していると考えているわけだ。

今回の動画に先立って、ゲンスラー氏は4月18日の公聴会で米議会のメンバーから仮想通貨規制への取り組みについて多くの批判をうけていた。

ちなみに公聴会でゲンスラー氏はイーサリアム(ETH)が証券であるかどうかについて、明確に答えることを拒んでいる。

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