Lido DAOの事業開発責任者によると、米証券取引委員会(SEC)による仮想通貨のステーキングに対する取り締まりは、分散型金融(DeFi)に意図しない結果をもたらす可能性があるという。

2月13日のブルームバーグの報道によると、Lidoの分散型自律組織で事業開発を率いるジェイコブ・ブリッシュ氏は、最終的にSECがプロトコルを含む仮想通貨ステーキングサービスに米国人がアクセスできないようにしてしまうことが最も大きなリスクだと指摘している。

「私が個人的に考える最大のリスクは、もし彼ら(SEC)がやってきて、あなたはもうこの種のプロトコルと対話したり、貢献したりすることさえできないと言うことだ」

「それなら、DAOの貢献者である私は、もうLidoで働けないのだろうか?出て行って何か他のことをしなければならないのだろうか?」とブリッシュ氏は付け加えた。

LidoのガバナンスはLido DAOによって管理され、世界中のメンバーがプロトコルの舵取りをする重要な決定について投票している。

SECが仮想通貨企業に訴訟などの強制措置を行っていることを受け、ブリッシュ氏は仮想通貨業界で増えつつある、今後の規制やルールに関する透明性を求める声についてコメントしている。

「最も残念なことは、業界として透明性を求められ続けているのに、米国市民である私には、(規制当局の)意思決定プロセスがどのように進んでいるのか、透明性が得られないことだ」

2月9日、SECは仮想通貨取引所クラーケンを「暗号資産ステーキングプログラムの提供および販売を登録しなかった」として起訴し、クラーケンは米国の顧客に対するステーキングの提供を停止することになった