CFRAリサーチでETF・ミューチュアルファンドのリサーチ責任者を務めるトッド・ローゼンブルース氏によると、ヴァンエックやフィディリティ・ヴァルキリーデジタル・アセットなどが申請したビットコインETF(上場投資信託)が承認されるのは少なくとも2年はかかるとの見解を示した。
CNBCの「ETF Edge Monday」に出演したローゼンブルース氏は、ETFを承認する米証券取引委員会(SEC)は1月に申請されたヴァンエックのETF検討期間を延長するだろうと話した。SECは3月15日に申請書類書類を公開し、承認するかどうかを45日以内の4月29日までを期限としているが、これはすぐには決まらないと予想した。
「現在申請している企業やすでに申請し、回答を待っている企業が多くある。SECはどこかだけを一番に承認するということはしないだろうし、もしETFを承認したとしても複数のビットコインETFを承認することになるだろう」
さらにローゼンブルース氏は「現在申請している企業のうち、今後1、2年以内には1社は提供企業が出てくるだろうが、いつになるのかはわからない」とした。
ヴァンエックとヴァルキリー社は1月にビットコインETFについて申請。3月にはフィディリティも書類を提出した。
米国ではまだビットコインETFの承認事例はないが、同じ北米のカナダではすでに先行している。トロントを拠点とするパーパス・インベストメントは2月、ビットコインETFを立ち上げ、投資ファンドマネージャーの3iQとエボルブ・ファンド・グループはともに、カナダの規制当局に目論見書を提出し、ETFが承認された。
3月にフィディリティが申請したことを受けて、ローゼンブルース氏は「SECがビットコインETFを承認するかどうかは問題ではなくなり、いつ承認されるかが問題となった」と述べた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン