米証券取引委員会(SEC)は、ソーシャルメディアでトークンプロジェクトを宣伝したとして、元NBA選手のポール・ピアース氏との間で140万ドルの和解金を支払うことになったと発表した。

2月17日の発表によると、ピアース選手は、ソーシャルメディアを通じてイーサリアム・マックス(EMAX)トークンを宣伝したが、そのプロモーション活動にお金を受け取っていたことを明らかにせず、プロジェクトに関する「虚偽で誤解を招く発言」をしたとして告発された。SECによると、プロモーターが、元NBAスターのピアース選手にEMAXで24万4000ドル相当の報酬を支払い、ツイッターで利益に関する誤解を招く情報を投稿したという。

       「この事件は、有名人にとってさらなる警鐘となる。法律は、証券投資を宣伝するためにいくらの報酬を受け取り、誰から受け取ったかを公表することを要求している。そして、証券を宣伝する際に投資家に嘘をつくことはできない」とSECのゲンスラー委員長は述べている。

「有名人が投資機会、特に暗号資産を推奨する場合、投資家は自分に適した投資かどうかを慎重に調べる必要があり、有名人がなぜそのような推奨をしているのかを知る必要がある」とも述べている。

和解の一環として、ピアース選手はSECに111万ドルの罰金を支払い、約24万ドルを返還し、証券と見なされる暗号資産プロジェクトを3年間宣伝しないことに同意した。

2022年10月にも同様の件でSECは有名人と和解を結んでいる。sの時には、セレブリティのキム・カーダシアン氏がEMAXトークンを宣伝したことについて同様の罪状で、SECに120万ドルの和解金を支払うことになった。