韓国サムスンはこのほど、米サンフランシスコで開催されたUnpacked 2020で最新スマートフォン「ギャラクシーS20」を発表した。注目機能として、5Gや新しいカメラレンズなどが挙げられるなかで、前機種のS10でも搭載された仮想通貨の秘密鍵保管機能が引き続き搭載される。

秘密鍵機能は継続

公式発表では「ブロックチェーン秘密鍵」を搭載すると記載されている。S10でも搭載されていた秘密鍵を安全に保存するセキュリティソリューションであるKnoxプラットフォームを利用する。

「PINやパスワード、パターン、ブロックチェーンの秘密鍵を保護するための専用の安全なプロセッサを作成した。knoxプラットフォームを組み合わせることでハードウェアからソフトウェアまでモバイルのあらゆる部分にセキュリティが施される」

日本は対応なし?

サムスンは昨年2月に前機種であるギャラクシーS10を発表。さらに同年7月にはイーサリアム用分散型アプリ開発キット「サムスン・ブロックチェーンSDK」を公開した。

これにより、DApps開発者はサムスン・ブロックチェーンSDKを利用することで、アカウント管理とバックアップ、決済およびデジタル署名の円滑化、秘密鍵の作成・管理・署名・生体認証などを行える個人情報保護プラットフォーム「サムスン・ブロックチェーン・キーストア」およびその他のコールドウォレットなどを扱えるようになった。

さらに8月には「サムスン・ブロックチェーン・キーストア」でイーサリアムに加え、ビットコインのサポートも開始している。

S10ではビットコインやイーサリアムのほか、BNBやBATなどの仮想通貨に対応しており、DAppsも利用が可能になっている。ただ、秘密鍵対応モデルは米国や欧州に限られており、日本では販売されていなかった。

S20は3月6日から米国や豪州、アラブ首長国連邦で、同月13日からは英国で発売されるとしている。

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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン