ブロックストリームの最高戦略責任者であるサムソン・モウ氏が2日、5年間在籍した同社を退社することを発表した。

モウ氏は2017年4月からブロックストリーム社に勤務していた。モウ氏は、ゲーム開発会社ピクセルマティック(Pixelmatic)のCEOは継続するものの、今後は「国家によるビットコイン導入」に注力する予定であるという。

「エルサルバドルではあらゆることが光速で起こり、ますます多くの国がビットコインの採用に関心を持つようになった。私は日々の時間がもう十分ではないことに気づいた。ブロックストリームは、Bラウンドを成功させ、十分な資本があるので、動くのに適切な時期だ。また、今はビットコインの進化において極めて重要なポイントだと感じている。私たちは大量採用の危機に瀕しており、私はそれをより速く実現できると考えている。」

モウ氏は、エルサルバドルにビットコインシティを建設する計画にも関わっている。このプロジェクトは、同国のコンチャグア火山の地熱を利用して、山の麓に建設される都市でビットコイン(BTC)マイニングを行うことを目的としている。BTC価格が100万ドルに到達すれば、エルサルバドルが「世界の金融センター」になるとモウ氏は考えている。

現在はブロックストリームの最高戦略責任者であるモウ氏は、ブロックストリームのサイドチェーンベースの決済ネットワークであるリキッドについて「レガシー金融システムの改革に重要な役割を果たす」として、今後も「支援と提唱」を続けていくと付け加えた。