トロントで開催されたコリジョン2023のパネルで、スカイブリッジ・キャピタルの創設者で元ホワイトハウス広報官であるアンソニー・スカラムッチ氏は、失脚した仮想通貨起業家のサム・バンクマン-フリード氏が「規制の観点から米国の業界に大きな打撃を与えた」と語った。
「彼は政治家たちを当惑させた。彼は大量の資金を政治家たちに提供した。政治家たちは彼と多くの時間を過ごし、ゲイリー・ゲンスラーも彼と多くの時間を過ごした。それから大事件が起きた。それはとても関係者を当惑させることだった。それで今、振り子はこのばかばかしい過剰規制に向かって大きく揺れた」
カナダと米国の仮想通貨規制環境についての意見を求められたスカラムッチ氏は、「カナダは実際に米国から学び、我々が以前米国で行っていたように設定した」と述べた。彼は次のように説明した:
「彼らは業界に接近した。彼らは、『業界をどのように公平に規制するか? 悪質な行為者からどのように自分たちを守るか?』と考えた。業界の大半のプレイヤーは互いを知っており、そして彼らは政策立案者と共にガイドラインを作り出すために働いている」
「私たちはカナダの仮想通貨・デジタル資産業界が繁栄するのを見ている」とスカラムッチ氏は続けた。
スカラムッチ氏は、FTXが崩壊した後。、仮想通貨取引所の未来をリードすることになる存在として、バイナンスのCEOでありカナダ人でもあるチャンポン・ジャオ氏(通称CZ)に注目しているという:
「私は彼によるバイナンスの拡大に関してA評価を与えるつもりだ。それは市場全体の約65%を占めている。だからその点については彼にAを与える。透明性についてはC+かBかもしれない。彼らはその点で若干の後悔があるかもしれない。だが彼らを訴えているのはSEC [証券取引委員会]だけだ;我々はまだ何も犯罪的なものを見ていない」
締めの発言として、スカラムッチ氏はCZが「多くの炎の矢」を受け続ける一方で、彼は仮想通貨の中で「最も影響力のある人物」であり続けると述べた。「彼は実際に最大のプラットフォームを持っており、それは大量普及を達成できる一方で、依然として信頼できる情報源であり続け、世界の主要な管轄区域すべてで運営を続けることになる」とスカラムッチ氏は語った。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン