アフリカブロックチェーン研究所(ABI)エグゼクティブディレクターのカヨデ・ババリンデ(Kayode Babarinde)氏によると、ルワンダ初のブロックチェーンに関する学校を2020年に開設し、開発者・専門家・政策立案者養成に向け5つの新コースを提供する。12月26日、コインテレグラフによるインタビューにおいて明らかになった。コースの内訳は、ブロックチェーン必須認定、ブロックチェーン開発者、エンタープライズ・ブロックチェーン、弁護士向けなど。
ガーナでの先行事例をもとに
ババリンデ氏によると、ABIは、ガーナで実施したブロックチェーン必須認定コースに関するパイロットフェーズをもとに、今回のルワンダでの学校開設につなげた。
また、ルワンダにおける5コースの内容は大まかに決まっていたものの、ガーナでの参加者の反応と経験をもとにカリキュラムの内容を刷新・更新。ババリンデ氏は、ブロックチェーンDLTルワンダ協会および同協会のノーバート・ハグマ会長の支援・協力もルワンダでの学校開設に重要な影響を及ぼしたと語った。
さらにババリンデ氏は、ルワンダでの学校開設は、ブロックチェーン技術への投資を呼び込むこといになると考えている。
「すべてのテクノロジー企業は、アフリカでサービスを提供できる環境を探している。これは、技術サポート・保守、リソース管理、市場の可能性を意味している。アフリカにおいて、ルワンダを際立たせることになる」
ババリンデ氏は、ブロックチェーン技術に関する開発をアフリカやルワンダで促進する必要性を認めつつ、海外企業との協力を否定するつもりはないという。
コミュニティとともに成長を続ける新興技術において、国際的な協力とパートナーシップは、アフリカ全体でブロックチェーン技術の普及を進めるためのカギになると語った。
法規制に関する協力
またABIの中心的な活動には、ブロックチェーンDLTルワンダ協会による協力のもと、アフリカにおける仮想通貨・ブロックチェーン関連規制の強化を支援することも含まれている。
ババリンデ氏は、東アフリカにおける仮想通貨関連のネズミ講について触れ、強固な法規制こそが仮想通貨華憐の詐欺犯罪を減らすことにつながると指摘した。2019年12月初頭、ウガンダ、ルワンダ、タンザニア、ケニアのブロックチェーン協会は、関連犯罪などのリスクに関し国民に警告する共同声明を発表している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン