シカゴの大手金融機関ロスチャイルド・インベストメント・コーポレーションが25日に米証券取引委員会(SEC)に提出した報告書によると、同社がグレイスケールのビットコイン投資信託(GBTC)に多額の投資を行っていることが分かった。
機関投資家がSECに提出する保有株式に関する報告書「フォーム 13FーHR」によると、2020年12月31日時点でGBTCの30454株を保有していることを報告。10月の報告書では、同社は24500株を所有していた。
BTC institutional watch:
— MacroScope (@MacroScope17) January 25, 2021
In a filing this morning with the SEC, Rothschild Investment Corporation, founded in 1908, reported owning 30,454 shares of GBTC.
In a previous filing in October, the firm owned 24,500 shares.
Link to filing:https://t.co/AC3rvwgnwr
ロスチャイルド・インベストメント・コーポレーションは1908年にロスチャイルド&カンパニーとして設立された。ブルームバーグによると、ロスチャイルドという名を冠しているが、ロスチャイルド家が保有しているわけではないという。
GBTCの運用資産は現在200億ドルを超えている。2020年第4四半期には週平均で過去最高の2億1710万ドルの資金流入があった。GBTCは現在1株あたり34ドル以下で取引されている。
01/22/21 UPDATE: Net Assets Under Management, Holdings per Share, and Market Price per Share for our Investment Products.
— Grayscale (@Grayscale) January 22, 2021
Total AUM: $24.2 billion$BTC $BCH $ETH $ETC $ZEN $LTC $XLM $ZEC pic.twitter.com/YHQJL8Ftru
ロスチャイルドは、ビットコインのエクスポージャーを強気相場の真っ只中で増加させた。ビットコイン価格は2020年第4四半期に3倍近く上昇し、2021年1月初旬には42000ドル付近でピークを迎えた。足元では34000ドル前後で推移している。
現在、中央銀行や各国政府がパンデミック後の回復を支える目的で、マネタリーベースを拡大していることから、ビットコインをインフレヘッジとして機関投資家が採用する流れは続くと見られる。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン