米国証券取引委員会(SEC)が提起した訴訟に関してリップル・ラボを弁護する法務チームは、8月7日の判決に基づきリップルに1億2500万ドルの支払いを命じたことに対して、支払いを延期するよう求めている。8月7日の判決はSECが長年の法廷闘争で当初要求していた20億ドルには遠く及ばない額だったことから「リップルの勝利」とされたが、リップル側はSECが上訴する可能性があるとして、先んじて動いているようだ。
9月4日にニューヨーク南部地区連邦地方裁判所に提出された文書によれば、リップルの弁護団は、SECが9月6日以降の支払い延期の要求に同意したと明らかにした。弁護団は、リップルが判決額の111%にあたる約1億3900万ドルを、上訴期限が切れるまでまたは上訴の解決までの30日間、銀行口座に保管することを提案した。
Source: SDNY
この提出書類は、SECの上訴の可能性に関して、リップルが戦略的に動いていることを示している。CEOのブラッド・ガーリングハウス氏は8月7日の判決を「リップルにとっての勝利」と呼び、最高法務責任者のスチュアート・アルデロティ氏は「1億2500万ドルの罰金を尊重する」と語っていた。
裁判所の承認待ち
記事の発表時点で、SEC対リップル訴訟を担当しているアナリサ・トーレス判事は、このリクエストに対してまだ承認をしていない。控訴が行われる場合、2020年12月に初めて提起されたリップルとSECの訴訟は、まだ終わりではない可能性が高い。裁判所のガイドラインによると、「米国または米国の役員または機関が当事者である場合」、いずれかの側は控訴を提出するための60日間の期限がある。
SECの訴状では、リップルがXRPを未登録証券として使用し、資金を調達したとされ、最初はガーリングハウスとリップルの取締役会長であるクリス・ラーセンを標的にしていた。2023年7月にトーレス判事は、取引所での個人投資家向けの販売に関して、XRPトークンが証券ではないと判断した。
PR記事「仮想通貨取引所ビットゲット(Bitget) が新規口座開設キャンペーンを開催!最大で8200円相当のXRPを獲得可能【9月最新】」