2021年9月、エンタープライズブロックチェーンおよび仮想通貨ソリューション企業のリップル社は、XRPLedger上でノンファンジブルトークン(NFT) やその他のトークン化プロジェクトを作成するために必要な資金、創造性および技術サポートをクリエーターに提供することを約束する 2億5000万ドル規模のRipple Creator Fundを立ち上げた。

18日、リップル社は、リップル社クリエイターファンドを通じてNFTプロジェクトへの資金提供を受けるクリエイターについて公開した。この資金提供ラウンドは、ゲームやメタバース、音楽やメディアにおける機能的なユースケースをXRP Ledger上で構築することに焦点を当てたクリエイターに授与された。このラウンドの受給者には、9Level9 Productions、Anifie、Capital Block、NFT Avatar Maker、NFT Master、SYFR Projects、ThinkingCryptoといった企業が含まれている。

コインテレグラフの取材に応じたリップルXグロースのマーカス・インファンガー副社長は、リップルが選んだのはトークン化のユースケース、特にアクセス権やチケット、フィジタルアイテムなど機能的な効用を提供するプロジェクトであることを明かした。同副社長によると、リップル社は、デジタルアートを超えるイノベーションと創造性をNFTにもたらすことに最も合致するアイデア、チーム、ビジョンを探したという。

また、インファンガー氏は、リップルのクリエイターファンドはあらゆるタイプのNFTプロジェクトを対象としているが、資金提供にはそれぞれテーマがあると話した。

「エンターテインメントとメディア、特に音楽にフォーカスしている。私たちは、インディーズクリエイターに、NFTを通じてコミュニティと関わるために必要な技術、資金、共同マーケティングなどのサポートを提供したいと考えている」

インファンガー氏は、Ripple Creator Fundが現在までに4,000人以上の応募を受けたことを明らかにした。

リップル社は、トークン化された未来がクリエイター経済を変革し、新しいビジネスモデルを生み出し、クリエイターとコミュニティの関係を深めることができると考え、Web3産業内のクリエイターに2億5000万ドルを投資しているという。

また、副社長は、リップルがNFTプロジェクトを優先している理由として、「トークン化された未来がすぐに現実のものとなると見ている」とも話した。実際、世界経済フォーラムは、2027年までに世界のGDPの10%がトークン化されると予測している。今からわずか5年後だ!」

また、リップル社は「スマートコントラクト不要」のアプローチをとっており、どの開発者も基本的なAPI呼び出しを通じて、XRP Ledger上で発行、バーン、交換、ロイヤリティの割り当てを含むすべてのNFT機能に簡単かつ迅速にアクセスできるようにしたという。