米リップル社は2020年第3四半期のマーケットレポートを公開した。四半期ごとの販売状況や取引量のほか、新たに発表された融資サービス「Line of Credit」を含む販売データを公開した。
第3四半期のXRP販売額(下表のTotal ODL-related sales)は全体で8139万ドルとなった。この中にLine of CreditやODLの販売が含まれている。ここからリップル社がODL送金を買い戻した分の4555万ドルを引いた3584万ドルが総売上高となった。第二四半期の3255万ドルから増加した。ここには店頭(OTC)販売とリースが主で、取引所への販売であるプログラム販売は行わなかったとしている。
(出典:Ripple)
また、Line of Creditに関して「初期のフィードバックは圧倒的にポジティブ」だとした。
リップルはセカンダリー市場からXRPを買い戻しているが、これは「健全な市場サポートのためにXRPを購入」と説明しており、今後も継続するという。XRP買い戻しについては以下のようにレポートで説明している。
「Line of Creditのベータ版のための短期的な製品ソリューションで、長期的には、リップル社だけでなく、オープンマーケットからXRPの流動性をダイナミックに調達するための、新しいODL機能を構築している。」
FXCoinの松田康生氏はコインテレグラフのYouTubeチャンネルで、Line of Creditの需要が拡大し、リップル社が供給する以上のXRPが必要になった場合に、リップル社が市場から購入するという事態が起きるのではないかと予想している。
またXRPの1日の出来高は、2020年第3四半期に2020年第2四半期から増加した。1日平均出来高は、第2四半期の1億9,628万ドルに対し、第3四半期には4億0358万ドルとなった。