リップルのブラッド・ガーリングハウスCEOは、「3000以上の仮想通貨は必要ない」と述べ、2020年は仮想通貨の選別が進むだろうとの見方を示した。
12月26日にリップルが投稿した動画の中で、ガーリングハウスCEOをはじめとするリップルの幹部たちが19年の回顧と20年の展望を行った。
ガーリングハウスCEOは、19年に驚いたこととして、フェイスブックによるリブラの構想を発表したことだと語った。それにドナルド・トランプ大統領が仮想通貨についてツイートしたことも「予想していなかった」と述べた。
ガーリングハウス氏は、19年の「膝を打った瞬間(Aha Moment)」は、送金大手マネーグラムのアレックス・ホームズCEOが、決算説明会の中でリップルの決済技術ODLを称賛した瞬間だったと振り返る。
「1年を通じてマネーグラムの幹部たちと議論をしてきたが、懐疑的な姿勢から擁護者へと変化していった。これは本当に深く感じるものがあった」
2020年の仮想通貨業界については、選別が進むとの考えだ。
「スケールすることができるテクノロジーと仮想通貨は、マーケットの需要と本当のユースケースがあるものだ。業界ではさらに再編が進むだろう。3000以上もの仮想通貨は必要ないと思う」
リップルの最高技術責任者(CTO)、デビッド・シュワルツ氏は2020年に様々なブロックチェーンのユースケースを見ることができるだろうと予測する。
「ブロックチェーンの様々なユースケース適用で、さらなる成長がみられるだろう。は実際の問題を解決できるかどうかに焦点が当てられるだろう。ソリューションが先にあって、それを何かに使おうということではなくね」
リップルの投資部門Xpringのイーサン・ベアード氏は、ブロックチェーンが金融業界の基盤を置き換えていくことになるだろう予測する。
リップルの上級バイスプレジデントのマーカス・トリーチャー氏は、2020年代が「価値のインターネット」の時代になると語った。トリーチャー氏は「ブロックチェーンがほかの技術と統合され、第4の産業革命を一緒に生み出すだろう」と述べた。