リップルのブラッド・ガーリングハウスCEOは、デジタル決済技術の急速な発展の中で、米国が中国に追い抜かれるリスクがあると指摘している。

ガーリングハウス氏はツイッターで、「今こそデジタル通貨へとステップアップし、それに取り組むべき時だ」と述べ、米国の政策立案者がデジタルドル導入を検討するべきだと指摘している。その上で、米国が現状に満足してしまえば、中国に遅れを取るリスクがあると主張している。

「中国が仮想通貨と法定通貨の両方の決済においてグリップがより強くなっている一方で、我々は現状に満足することで、実際には後退している」

ガーリングハウス氏はツイートの中で、米有力外交誌「フォーリンアフェアーズ」の記事のリンクを張りつけている。この記事は、米ハーバード大学の研究者らが執筆したもので、米国によるドル覇権が中国のデジタル通貨登場により脅かされる懸念について書いたものだ。

ガーリングハウス氏は、この記事について、1つの例外を除いて、全面的に同意すると語っている。1つの例外とは、仮想通貨(暗号資産)が厳しい規制の対象ではないという部分だ。

ガーリングハウス氏は「XRPのような公開されたデジタル資産は、米国(もしくはグローバルな)の金融監視から免除されていない。実際には正反対だ」と述べている。