リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOは、これから仮想通貨エコシステムにおいて重要になるのはユーティリティ(実用性)だと強調し、ユーティリティのない仮想通貨は淘汰されていくとの考えを示した。同CEOが5日、ブルームバーグTVに出演し、発言した。
ガーリングハウス氏は、7日から開催されるカンファレンス「SWELL」の会場であるシンガポールから出演。リップルの戦略と仮想通貨の将来について語った。
インタビューの中で、2020年の仮想通貨についての展望について聞かれ、ユーティリティこそが重要になるとの考えを示した。
「過去にはシンクロ―ドのような違法行為に使われたり、投機的なバブルがあったが、19年と20年にはユーティリティにフォーカスが当たるだろう」
ガーリングハウス氏は「デジタル資産がどのように現実の問題を解決するか」こそが重要になると語り、リアルなユーティリティのない仮想通貨は今後成長することができないだろうと指摘した。
「仮想通貨の99%は無価値になるだろう。もちろん残りの1%はゲームチェンジャーとなり、人々の問題を解決することになる」
リブラとリップルは目標が同じ
またフェイスブック主導の仮想通貨リブラについて質問されたガーリングハウス氏は、「リブラが目指すものは、リップルも持っている」と指摘。金融における摩擦を減らし、アンバンクの人々に金融サービスを提供することこと、リップルのゴールだと語った。
リブラはコンシューマーに直接アプローチしようとするものだが、「金融システム構築には信頼が必要だが、フェイスブック自身にその信頼のベースがなかった」と総括する。
リブラのアイデアが出てきたこと自体は評価する考えだ。それによって、多くの人々がでデジタル資産の問題について議論が活発になったからだ。