米国の仮想通貨マイニング企業ライオット・プラットフォームズ(RIOT)の株価は、6月5日にショートセラーの投資会社ケリスデール・キャピタルからの強烈なレポートを受けて大幅に下落した後、回復した。ケリスデールはレポートで、ビットコイン(BTC)マイナーが「ニセ薬」を売っていると非難し、ライオットが破綻するだろうと主張した。
ケリスデールの6月5日のレポートは、ライオットが「仮想通貨を採掘して株主価値を生み出すよりも、エネルギーの裁定取引ゲームを行い、株式を発行する方がはるかに得意だ」と主張した。ケリスデールはXの投稿で「ビットコインマイナー、つまりニセ薬売りの業界に対する戦争を開始する」とのべ、同社はライオットに対して空売りしているが、ビットコインについては価格上昇を期待しているとした。
ライオットの株価は6月5日に9.6%下落し8.84ドルまで下がったが、その後回復して9.65ドルで取引を終えた。

ライオットの広報担当者はコインテレグラフに対し、ケリスデールの「ビットコインマイニング業界およびライオットに対する評価と、ケリスデール・キャピタルのレポートで導き出された結論に同意しない」とのべた。「これらの誤りは、2024年の成長計画の実行とそれに伴う財務パフォーマンスによって証明されるだろう」と語った。
マイニング企業株とビットコインETFの競争
ケリスデールの空売り戦略の中心は、ライオットが現金を浪費しており、「バランスシートは絶え間ない希薄化によって個人株主から略奪した結果に過ぎない」との非難にある。同社は、ライオットが市場価格で株式を発行して運営資金を調達しており、その結果、2020年以来発行済株式数が6倍に増加したと主張した。
「ライオットが株式発行を停止すれば、現金とビットコインの保有を取り崩すことを余儀なくされるだろう」と同社は記した。また、ライオットが運営するテキサス州では規制当局からの懸念が高まっており、ビットコインの半減期による収益減少や、競争相手との市場シェア争いが激化していると指摘した。
ケリスデールによれば、かつて「ビットコインの代替」と見なされていたライオット株は、現在「手数料の低い」ビットコイン上場投資信託(ETF)と競争している。「ライオットのような企業の株式を保有するよりも、ビットコインそのものを保有する方が賢明だ」とケリスデールは言う。
3月28日、ケリスデールはビットコインを保有する企業マイクロストラテジー(MSTR)にも同様の批判を行い、ビットコインETFを保有する方が良いと主張した。MSTRはレポート発表当日、1,704.56ドルで取引を終え、その後0.58%下落しているが、今日の終値は1,694.69ドルで、年初来で147%以上の上昇を記録している。
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