『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者であるロバート・キヨサキ氏は月曜、ビットコイン(BTC)をはじめとする仮想通貨に対して弱気な見方を示し、多くのアナリストとは逆の立場を取った。ビットコイン、金、銀は、まもなく訪れる「バブル崩壊」に巻き込まれる可能性があるという。
「バブルの崩壊が始まろうとしている」とキヨサキ氏は語り、「それが起きれば、金、銀、そしてビットコインも崩壊する可能性が高い。そのときこそが私の買い時だ」と述べた。
この発言は、ビットコインが過去最高値の12万ドル超を記録した先週の発言に続くものである。当時キヨサキ氏は、「引き金を引けなかった人にとっては悲報だ。なぜなら、彼らは何も持っていない」と述べていた。
また同氏は、過剰投資のリスクについても警告していた。
「太ったブタは得をするが、欲張りなブタは殺される。私はもう1枚(ビットコインを)買って、さらに太る」と語ったが、後に「経済の行方が見えるまではこれ以上買わない」と発言を補足した。
しかし今回の発言は、今月初めにXで「ビットコイン暴落を煽る“クリックベイト野郎”たちは、投機家を怖がらせたいだけだ」と批判した内容と矛盾しているように見える。
ビットコインをめぐる矛盾した発言
一方、市場ニュースレター「Brew Markets」は、キヨサキ氏が株式や仮想通貨市場の暴落を繰り返し予測してきたが、何度も外していると指摘している。
また、ビットコイン財務企業にもバブル的な性質があるとの懸念も出ている。ビットコイン価格が急落した場合、多くの企業が「デススパイラル」に陥る可能性があるという。
ただし、ビットコイン・ストラテジーのディレクターであるジョー・バーネット氏は、バブルではないと主張している。なぜなら、「人々の大半はこの資産の本質を理解しておらず、それを購入する企業のことも理解していない」からだという。
「ビットコイン財務企業は資本を使って実験しているわけではなく、すぐにビットコインへと投じている。アイデアではなく、“お金そのもの”に投資しているのだ」とバーネット氏は語った。
“自分で調べよ”の声も
Apollo Capitalの最高投資責任者ヘンリク・アンダーソン氏はコインテレグラフに対し、「インフルエンサーの言うことに耳を傾けるより、自分自身で調査した方が良い」と述べた。
一方、NFTコレクターで「Furyou」コレクションの創設者である“Cape”氏は、X上で「ビットコインはその誕生以来、毎年バブルだとか詐欺だとか言われ続けてきた」と指摘した。
2009: Bitcoin is a nerd fantasy
— Cape 👊 (@heycape_) July 21, 2025
2010: Only criminals use Bitcoin
2011: Bitcoin is dead
2012: Bitcoin is dead (again)
2013: Mt. Gox hacked. Told you it was a scam.
2014: Silk Road is gone, RIP Crypto
2015: Blockchain, not Bitcoin
2016: Bitcoin is a bubble
2017: ICOs are a scam…
繰り返す市場サイクル
ビットコインはおおよそ4年周期でサイクルを繰り返す資産であり、2025年は過去の傾向からすれば強気相場のピーク年にあたる。
アナリストらは、ビットコインが年内に13万ドルから20万ドルの間でピークを迎える可能性があると予測している。
また、CoinGlassの強気相場シグナルダッシュボードでは、依然として天井が近い兆候は見られず、30の指標すべてがピーク到達を否定している。
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