ブロックチェーン開発企業のR3は大規模な内部組織の再編を行い、その過程で2人の幹部が同社を退任したという。Coindeskが事情に詳しい関係者の話しとして、26日に伝えた。
R3は、企業向けのブロックチェーン「コルダ」を展開している。R3は、金融機関やフィンテック企業など、メンバーが200社を超えるコンソーシアムをリードしている。
報道によると、R3は先週金曜日に開かれた従業員を集めたミーティングの場で、グローバルサービスの責任者でマナージングディレクターだったブライアン・マクナルティ氏と、最高総務責任者(CAO)だったローレル・キャロル氏の2人がR3を退職したことを明らかにした。
また関係者によると、R3のデビッド・ラッターCEOが従業員に送ったメモの中では、R3が組織改編を行ったことも明らかにした。
新体制のもとでは、新しいデザインチームを創設。このチームは共同創業者のトッド・マクドナルド氏が率い、プロダクトデザインとマーケティングを担当する。従来プロダクトマネジメントは、エンジニア部門が担当していた。
従業員宛のメモによれば、技術開発を担う新しい制作チームも創設した。チーフエンジニアのジェームズ・カーライル氏がこのチームを率いる。さらに法律担当部門と渉外担当部門とを統合し、R3で規制対応やPRを担当していたチャーリー・クーパー氏が統括する。営業チームについては、チーム率いる最高収益責任者(CRO)を探しているという。
コインテレグラフは、R3および退任したとされる2人の幹部に問い合わせたが、現時点では返答は得られていない。
R3とは、金融業界におけるブロックチェーン技術の応用を手掛ける会社。2014年設立、ニューヨークを拠点にグローバルな事業展開を行う。外部筆頭株主として日本のSBIホールディングスが携わっており、両社は、金融業界の改革へ足並みをそろえた取り組みを行っている。
Corda(コルダ)とは、R3コンソーシアム(R3が率いる金融システムにおけるブロックチェーン活用の研究と開発に関する世界最大規模のコンソーシアム)が金融界向けに開発した、ブロックチェーンプラットフォームである。金融商品の取引にかかるトランザクション速度やセキュリティの向上、複数の金融機関がリアルタイムで情報共有できるなどの利点がある。
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— コインテレグラフ⚡仮想通貨ニュース (@JpCointelegraph) 2018年10月31日
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