1カ月で17億回以上の訪問数がある人気のソーシャルメディアネットワーク「レディット」が、ブロックチェーン関連の正式なパートナーシップとしては初となるイーサリアム財団との提携強化を発表した。

レディットの管理者u/jarinsの発表によると、この提携の目的は、サイトの「ブロックチェーンへのコミットメントを高めることで、イーサリアム・エコシステムのスケーリング(拡張)と資源を加速させ、数百万人のレディット・ユーザーへ、ブロックチェーン技術の価値と独立性をもたらすこと」としている。

レディットはすでに、20年にイーサリアムにフォーカスした2つの大規模プロジェクトを開始している。一つめは、コミュニティー・ポイントと呼ばれるアプリケーションで、プラットフォームで多くの人の関心を集めるコンテンツを投稿するとERC-20トークンをもらえるという褒賞システム。さらにレディットは、そのフォローアップとなるコンテスト「グレート・レディット・スケーリング・ベイク・オフ」を実施、コミュニティー・ポイントのようなアプリケーションをメインネットへ移行させ、最終的には月間4億人を超えるネットワークの全ユーザーへまで拡大できるイーサリアム・スケーリング技術ソリューションを募集した。

その次の段階であるイーサリアム財団とのより正式な提携によって、焦点はイーサリアム・ブロックチェーンにおけるコミュニティー・ポイントのような大規模アプリケーションを支援できるスケーリング技術の開発に置かれる。プロジェクトは、レディットの社内暗号技術チームがリードする。今回の発表では、スケーリングに興味があり、レディットの暗号技術チームとともにより分散されたインターネットを開発することに興味のあるバックエンド・エンジニアの募集も行っている。新たな提携を通して開発されるすべてのスケーリング技術は、オープンソースとして一般に公開される。

発表によると、コミュニティー・ポイントは現在、Rinkebyネットワークでベータ段階にあり、r/Cryptocurrencyとr/FortNiteBRでテストされている。レディットは、このアプリケーションに関して「分散技術を活用して、自分たちで作り、貢献するコミュニティへの責任感とオーナーシップを一人ひとりが持てるようにする初の試み」としている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン