『レディ・プレイヤー・ワン』の著者アーネスト・クライン氏と、スティーブン・スピルバーグ監督が同作を映画化した際のプロデューサーであるダン・ファラー氏は、人工知能(AI)・メタバース企業フューチャーバース(Futureverse)と提携し、レディ・プレイヤー・ワンのためのデジタルユニバースを開発する。
クライン氏とファラー氏は、フューチャーバースのシャラ・センデロフ氏、アーロン・マクドナルド氏と共に、レディバース・スタジオを共同設立し、彼らが「相互に接続されたデジタル体験のプラットフォーム」と表現する「レディバース」と呼ばれるメタバースを立ち上げる予定だ。
We couldn’t be more excited to announce that we’ve teamed up with @readyplayerone creator and producer to launch Readyverse Studios to bring leading IP and brands to the metaverse. pic.twitter.com/6sU6FpOSdE
— Futureverse (@futureverse) January 4, 2024
フューチャーバースはX(旧ツイッター)上で、レディバース・スタジオがワーナー・ブラザース・ディスカバリーと提携し、レディ・プレイヤー・ワンのフランチャイズを独占的にメタバースおよびWeb3全体に提供することを発表した。また、レディバースは、クライン氏からの将来の知的財産(IP)の独占的なWeb3権利を保持する。
ハリウッド・リポーターとのインタビューで、ファラー氏は、すでに主要スタジオやIPの権利保有者との協議を開始し、レディバースとのコラボレーションを模索していると述べた。
フューチャーバースは、レディバースが「オープンメタバースの原則を守る」とも述べている。これには、相互運用性、セキュリティ、分散化、コミュニティ所有のインフラ、証明可能なデジタル所有権などが含まれるとフューチャーバースは説明している。
2022年、Web3プラットフォームは、メタバースが透明性、包括性、分散化、民主化といった原則を保持することを確保するためにオープン・メタバース・アライアンスを設立した。この組織は、アニモカ・ブランド、ダッパー・ラボ、デセントラランド、ザ・サンドボックスなどの著名なWeb3企業によって設立された。
2022年の韓国ブロックチェーンウィークで、エブリレルムのジャニーン・ヨリオCEOは、レディ・プレイヤー1がメタバースでの生活をコミュニティに垣間見せたと語った。しかし、この幹部は、多くのメタバースが映画のような仮想現実ではなくデスクトップ用に開発されているとも述べている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン