ビットコイン(BTC)は投資家が次々と参入するようになり、2018年はじめ以来の最大の取引高を記録した。

オンチェーン分析のデジタルアセットデータ(Digital Assets Data)によれば、2020ねん12月の取引高が過去2番目の大きさとなっている。

記録的なビットコイン取引高

12月31日の時点で取引高は、2017年12月の過去最高に匹敵する水準にまでなっている。

ビットコイン取引高 月足チャート 出典: Digital Assets Data

ネットワーク手数料や未処理トランザクションのサイズといったほかの指標もみても、全体的にアクティビティが増加していることを示唆している。

さらにグーグルトレンドでは、「Bitcoin」という用語の関心も高まっており、2018年2月以来の水準になっている。.

"Bitcoin"の検索への関心  出典: Google Trends

今週に入っても、ビットコインの価格上昇の勢いは衰えることなく、多くの仮想通貨トレーダーから注目を集め続けている。

ビットコインは12月31日に時価総額が5390億ドルとなり、大手投資会社であるバークシャーハサウェイの時価総額を突破した。バークシャーハサウェイを率いる著名投資家のウォーレン・バフェット氏は、ビットコインに批判的なことで知られている

イーサリアムは高パフォーマンス

年初来でのパフォーマンスが290%となっているにも関わらず、ビットコインは最大のアルトコインであるイーサリアム(ETH)と比較すると依然として見劣りしている。デジタルアセットデータによれば、イーサリアムは年初来からのパフォーマンスが500%以上となっている。

ビットコインとイーサリアムの年初来のリターン  出典: Digital Assets Data

仮想通貨データサイトの創業者であるボビー・オン氏は、2021年の仮想通貨市場の予測をツイートしている。

「ETHは、DeFi(分散型金融)によって押し上げられ1500ドルの最高値を突破する。ガス料金は再び急騰し、スケーラビリティ問題が浮き彫りになるだろう」と、オン氏は書いている

さらに「1年のほとんどは、レイヤー2スケーラビリティソリューションの調整に費やされることになるだろう」とみている。

オン氏は、ビットコインについては長年待望されていた上場投資信託(ETF)の登場や、中央銀行が購入するようになることで、10万ドルに向けて上昇するだろうと予測している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン