受賞歴のあるラッパーのNasが、非代替性トークン(NFT)をリリースし、自身の2つの曲「Ultra Black」と「Rare」の所有権の一部をファンが保持できるようにする。

「限定デジタル資産(LDA)」と呼ばれるNFTを購入し保持するユーザーは、保持するトークンに応じて、一定割合のストリーミングロイヤリティの所有権を得ることになる。

「Ultra Black」は21年グラミー賞を受賞したNasのアルバム「King’s Disease」の収録曲で、「Rare」はそれに続くアルバムであり22年グラミー賞にノミネートされた「King’s Disease II」の収録曲である。前者は760トークンの限定供給で、後者は1110トークンが供給される。ともに1月11日にリリースされ、購入者は先着順でトークンを入手することができる。

LDAはNFT音楽プラットフォームのロイヤル(Royal)を通じて販売される。

ロイヤルのCEOであり「3LAU」として知られるジャスティン・ブラウ氏は21年11月にコインテレグラフに対し、ファンがお気に入りのアーティストの曲を共同所有するのを可能にすることが同プラットフォームの第一目的だと述べ、「まずは選出された一部のアーティストのグループから販売をスタートするが、将来的にはより多くのアーティストにプラットフォームを開放していくつもりだ」と話していた。

また、最大規模の仮想通貨取引プラットフォームであるコインベースが昨年株式を公開した際、Nasは同プラットフォームに投資したと報じられた。Nasは、DJキャレドとジェイ・Zとのコラボ曲の中で「I’m coin-based, basically cryptocurrency Scarface(俺はコインベースで稼ぐ仮想通貨のスカーフェイスだ)」と歌い、自身の仮想通貨の資産とコインベースへの投資を誇示した。