ポイント
- 2日連続の史上最高値更新、7万ドル台半ばまで上値伸ばす
- マイクロストラテジー15億ドル追加購入、同社が加わったNasdaq100は最高値更新
- RLUSD17日ローンチでXRP上昇
- FTXの配当は現金償還のため先々の買い材料と好感
昨日のBTC相場
昨日のBTC相場は上昇。
朝方、それまでの史上最高値104,000ドル(約1580万円)をブレークすると106,000ドル(約1610万円)にワンタッチ。一旦は103,000ドル(約1565万円)に値を下げたが、海外時間に入ると107,000ドル(約1625万円)台に値を伸ばした。
BTCは104,000ドル台でダブルトップを形成すると、101,000ドル台半ばのネックラインがレジスタンスとなり上値を押さえられたが、木曜日のNY証取のオープニングベルにトランプ氏が登場、暗号資産で凄いこと(something great)をするとコメントしたこともあり102,000ドルにしっかり乗せ、同ネックラインをクリアにブレークした。
週末は102,000ドルを挟んでのもみ合い推移が続いたが、土曜日のべッセント次期財務長官とシンシア・ルミス上院議員との会談やForbesが戦略備蓄について尋ねられたトランプ氏が"Yes, I think so,"と答えたことなどもあり、コインテレグラフなどが就任初日の大統領令で戦略備蓄保有を新設するとの観測を報じる中、BTCは103,000ドル台に値を伸ばし、
CME先物がオープンすると、月初の史上最高値104,000ドルを上抜け、106,000ドルにワンタッチした。
アジア時間は103,000ドル台に値を落としたが、海外時間に入ると週次のファンドフローが32億ドルと高水準となり、マイクロソフトが15億ドル分のBTC追加購入を発表、また同社株が組入れられたNasdaq100が史上最高値を更新する中、BTCは106,000ドル台に値を戻すと、RLUSDのローンチが17日に決まったことを好感しXRPが上昇、またETHが4,100ドルにワンタッチ、年初来高値を更新する中、BTCも一時107,000ドル台半ばに値を伸ばした。
足元ではSECが複数の暗号資産会社に訴訟予告を出状したことが判明、辞任間近のゲンスラー委員長による業界へのスラップ訴訟が続いていることが嫌気されたが、一方でFTXの再建改革が1月3日より開始、60日以内に配当が開始されると発表されたことが好感されている。
本日のBTC相場
続きはこちら
著者 松田康生(まつだやすお)楽天ウォレットシニアアナリスト
東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。