米仮想通貨資産マネジメント会社モルガン・クリーク・デジタルの共同創業者アンソニー・ポンプリアーノ(通称ポンプ)は、2021年末までにビットコインが10万ドルに到達すると予測した。BloxLive.tvが2日に報じた。

ポンプが根拠にしているのは、需要と供給の経済学。さらなる価格上昇へのけん引役として重要なのは2020年に推定されているビットコインの半減期だと解説した。

ビットコインの取引を承認するマイナーに対する報酬は、21万ブロックごとに半減される。現在の報酬は12.5BTCで、報酬が6.25BTCになる次の半減期は、2020年の5月20日と推定されている

半減期後にビットコインの供給量が減ることから、ビットコインは一段高になると見るアナリストは多い

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ポンプは、普段の会話などからほとんどの機関投資家はこの供給量減少に気づいていないと指摘。多くの機関投資家は半減期を織り込んでいないのが現状だと述べた。

また、世界経済の不安定さが安全資産としてのビットコインの認識を高めるとし、「時間こそが、ビットコインの最大の支持者になる」と発言。現在は2021年末までに10万ドル到達することに70-75%自信を持っているが、強気トレンドが続けばそれが90%になると述べた。

「昨年の8月、私はビットコインが3000ドルまで下がった後に1万ドルに戻ると予測した。実際その通りになった。(中略)ボラティリティ(変動幅)は大きくなるだろう。6月にみたようなパラボリック(放物線を描くような上昇)が見られるだろう。また、そこから20~30%の調整もあるだろう。その際、多くの人は高値をつけたというだろう。彼らはみんな間違いを犯すことになる」

またポンプは、フェイスブックのリブラがビットコインにとってポジティブだという見解に同意した。その上で、リブラというトークン自体が魅力的というわけではなく、むしろリブラが使うウォレットが大事だと分析。多くの人々がウォレットを持つことで、リブラだけでなく、他の仮想通貨やトークン化された証券購入のきっかけになるとみている。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版