ビットコイン(BTC)の価格分析モデル「ストック・フロー(S2F)」モデル考案者の仮想通貨アナリストPlanBが半減期を前に、銀と金の価格を考慮に入れた新たな分析モデル「ストック・フロー・クロスアセット(S2FX)」を発表した。新モデルでは銀、金、BTCといった異なる資産を一つの計算式で評価できるとしている。

新モデルによると、2024年までにビットコイン価格が288000ドルに到達すると予想。これまでのモデルで予想していた「2021年までに10万ドル到達」をさらに進めた楽観的モデルだ。

S2FXモデルとS2Fモデルの大きな違いは回帰分析に銀と金のS2Fと市場価値のデータを組み入れたことだという。

PlanBは今後の時価総額の推移に合わせて、ビットコインが4種類のクラスターモデルとなることを提唱。最初の100万ドルでは「概念実証」、次の5800万ドル付近では「支払い」、56億ドルでは「電子ゴールド」、そして1150億ドルでは「金融資産」となる。

(出典:PlanB「ビットコインS2Fクロスアセットモデル」

PlanBはこのクラスターモデルの変遷について熱力学や統計力学で使われる「相転移」という概念に合わせて説明。

例えば、「個体の氷が液体、気体、イオン化と変化するように、『水』はそれぞれの相で全く異なる性質を持っている。これと同様に、米ドルも1枚の金貨から、金裏付けの紙幣、何も裏付けがない紙幣へと変化した。『ドル』といっても3段階で全く異なる物質になっている」と解説した。

これと同様のことがBTCにも当てはまり、「概念実証」、「支払い」、「電子ゴールド」、「金融資産」へと段階ごとに安定した姿で止まりながら、時価総額が上がっていくとした。

PlanBはこれまでに5月に予定されている半減期によって、「S2Fモデルが成功か失敗かを決めることになる」と自身のモデルについてやや弱気の発言をしていたが、ここにきて新たなモデル着想で自信を深めていそうだ。

最近ではS2Fモデルについては仮想通貨業界からは批判的な声も出ている。あまりにも楽観的すぎる上に「カルト」のようになっているというものだ。イーサリアム共同創業者のヴィタリック・ブテリン氏などが含まれている。