HBOのドキュメンタリーがビットコインの創設者サトシ・ナカモトを暴露すると言われているが、ポリティコの報道によれば、カナダのビットコインコア開発者ピーター・トッド氏をサトシと名指しするという。
ポリティコによれば、ドキュメンタリー『マネー・エレクトリック:ビットコイン・ミステリー』のプロデューサーであるカレン・ホーバック氏は、トッド氏とブロックストリーム創設者アダム・バック氏に対し、トッド氏がナカモトであると結論づけた証拠を突きつけた。
ドキュメンタリーのフィナーレでは、ホバック氏の対決的な質問に対してトッド氏が「まあ、そうだね、私がサトシ・ナカモトだ」と答えるシーンが描かれている。
このトッド氏の発言は、彼が実際にビットコインの発明者であるという具体的な証拠にはならない。トッド氏は、真の発明者のプライバシーを守る手段として「私はサトシだ」というフレーズを使うことで知られている。
トッド氏はドキュメンタリーの公開に先立って、自分がビットコインの創設者であることを否定しており、インターネットに流出したドキュメンタリーのクリップが彼をナカモトだと示していることに疑問を投げかけていた。
また、トッド氏はドキュメンタリー公開後に再度、ソーシャルメディア上で自分がサトシであることを否定している。2023年10月8日、Xでのコメントに対して「HBOの主張を否定する声明を出してほしい」と求められたトッド氏は、「私はサトシではない」と書き込んでいる。
Source: Peter Todd
トッド氏はこれまでに何度も冗談で自分がサトシであると語っている。
2019年のポッドキャスト「What Bitcoin Did」のエピソードで、トッド氏はホストのピーター・マコーマック氏に対し、「私はサトシだ、他の皆もそうだ」と述べている。
ポッドキャスト内で、トッド氏は最初にビットコインを購入した時期についても言及しており、その時ビットコインの価格は約20セントで、2008年10月31日にビットコインのホワイトペーパーが発表されてから約2年後の2010年10月頃だったと語っている。
なぜトッド氏がサトシとされたのか
ホーバック氏がトッド氏をナカモトと主張した根拠は、トッド氏が「ビットコインを犠牲にする方法について世界有数の専門家だ」と述べたチャットログのメッセージに基づいている。トッド氏は「そのような犠牲を一度行ったが、手作業でやった」と述べていた。
ホーバック氏はこのメッセージを、トッド氏がナカモトだとされる110万BTC(約694億ドル)のアクセス権を永久に放棄したという証拠として捉えている。
ホーバック氏がトッド氏に対してこの衝撃的な告発を行う前に、カナダのビットコイン開発者であるトッド氏は、なぜビットコインの創設者が匿名であることを選んだのかについて独自の見解を述べていた。
「もしも、サトシという名前を使った本当の理由が、人々がビットコインを真剣に受け止めるためだったとしたらどうだろう? そうすればまだ学校にいる子供ではなく、本物の暗号学者によって作られたものだと信じさせるためだったのかもしれない」とトッド氏は語っている。
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