著名な金(ゴールド)投資家で、仮想通貨批判派のピーター・シフ氏は、機関投資家が仮想通貨投資に参入するという説はあり得ないとの考えを示した。金関連メディアのキトコ(Kitco)との16日のインタビューの中で語った。
インタビューの中で、来年に予定されているビットコインの半減期と今後の価格動向について質問されたシフ氏は、「価値のないもので半減期があっても、それは価値がないままだろ」と語り、ビットコインに批判的な姿勢を崩さなかった。
その上で、シフ氏は今後もビットコインの価格は下がり続けると話す。
「(ビットコインは)まだ弱気相場にあると考えている。ビットコインは2年前に過去最高値を付けたが、それ以来価格は下がり続けており、今後も続くだろう」
機関投資家が仮想通貨市場に参入することで、ビットコインの価格も上がるという見方を多くのアナリストや取引所関係者が示しているが、シフ氏は否定的だ。
「それが起こるとは考えていない。ファンドや年金基金のポートフォリオマネージャーが、ビットコインでギャンブルをするとは思えない」
シフ氏は、金は価値の保存手段となるが、ビットコインはその手段とはなり得ないと強調。ビットコインに投資をすることは、「スマート」ではないと痛烈に批判した。
「これからもビットコインは下がり続けるだろう。スマートな人々はビットコインを支持している。しかし、スマートにも様々な種類がある。(それらの人々は)投資に関してはスマートではないのだろう」