4月中旬に突如として現れた「ペペコイン(PEPE)」仮想通貨がユーザーを熱狂させている。ペペとは海外のネット掲示板でよく使われる緑色のカエルのキャラだ。

ペペコインがリリースされたのは4月17日頃といわれる。18日にPEPEを購入した人は翌日には4500倍になっていたというのだ。熱狂やむことなくPEPE価格はこの7日間で2倍弱にもなっている。過去24時間だと約70%の上昇だ。

また価格上昇は力強い取引高をともなっており、全ての取引所におけるペペコインの1日の取引量を合わせると400億円をこえており活況が伺える。

時価総額でいうと日本時間で5月1日時点で約570億円で、仮想通貨価格情報サイト「コインマーケットキャップ」上では2600位だ。ちなみに同じくミームコインであるシバイヌコインは同サイト上で15位を占めている。

注目されるのが大量のペペコインを保有するクジラ(大口保有者)の存在だ。ブロックチェーン分析企業Lookonchainのデータによると「pepecexwallet.eth」と関連付けられた5つのウォレットは、発行後にわずか385ドルで8兆8700億PEPEをまとめて購入し、数日後に123万ドル以上で売却した。同様に、約2週間前に10数万円のPEPEを購入し今まで握りしめていた人は実に10億円以上になっているからだ。大口保有者による突然の売却が、価格に影響を与えるリスクは無視できない。

そもそもペペコインはその題材となっている漫画のキャラやその作者とは全く関係がない。またホワイトペーパーと呼ばれる目論見書も公開していない。一攫千金を夢見るユーザーが大群をなして買っているのが現状だろう。一方でミームコインは仮想通貨分野では一定の人気があるため、動向に注目だ。