カエルをテーマにした仮想通貨ペペ(PEPE)がマルチシグウォレットを巡る最近の変更と開発者による売却懸念から約15%下落した後、クジラ(大口保有者)が32万ETH(約52万9000ドル)を使って6400億PEPEを購入した。
オンチェーン分析プラットフォームLookonchainの投稿によると、このクジラは平均購入価格0.000001163ドルでPEPEを購入した。
このクジラは、以前にもPEPEを積極的に購入している。今回の8月25日の購入の前には、6月5日に28万ETHを使って5000億PEPEトークンを取得し、5月6日には25万3000ETHを投じて1640億PEPEトークンを購入している。
PEPEの価格が大幅に下落したことを機に、このクジラは迅速に行動したと見られる。
PEPE急落の中心には、開発者が管理するマルチシグウォレットでの変更があった。このウォレットは元々1000万ドル相当のPEPEを保有していたが、マルチシグでの必要な署名の数が8件中5件から2件に減少した結果、懸念が広がった。
投資家の間では、開発者が投資家の資金と共に消える「ラグプル」の可能性についての懸念が広がったのだ。これを受けて、かつて人気だったこのミームコインの価値は、過去24時間だけで20%以上も急落した。
記事執筆時点で、PEPEの取引価格は0.0000008738ドルに下落し、24時間での最低点である0.0000008046ドルをわずかに上回っている。同じ期間に、PEPEの取引量は前日比で276.51%増加し、総額2億8305万ドルに達した。
過去24時間のPEPE価格の下落は、過去30日間の低調なパフォーマンスにさらに影響を与えた。結果として、このミームコインは月間で30%以上の下落を見せた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン