ペイパルのステーブルコイン「ペイパルUSD(PYUSD)」が、ソラナ上で「機密送金」機能を提供する。

5月29日、ペイパルはPYUSDをソラナ上に展開すると発表した。これまでPYUSDはイーサリアム上でのみ利用可能だった。

PYUSDの注目すべき拡張機能として「機密送金」が挙げられる。こ、5月29日のソラナのブログ投稿によれば、これは事業者が消費者に対して取引金額の機密性を提供しつつ、規制目的のための可視性を維持することを可能にするものであるという。

ビットコイナーのウディ・ワートハイマー氏は「これはビットコイン開発者が約10年間話題にしてきたが、実現しなかった『機密取引』に非常に似ている。そしてペイパルユーザーが最初にこれを手にすることになるのか?(笑)」と5月29日にXで投稿した。

Source: Udi Wertheimer

ヘリウス・ラボのマート・ムムタズCEOは「ペイパルがソラナに拡大したのは単に速度のためではない」とし、続けて「ソラナはネイティブで機密送金とトークンプログラマビリティをL1自体に備えている。機密送金だけでも画期的だ」と語った

追加のプログラマビリティには「トランスファーフック」が含まれており、各トークン送金時に特定のプログラムを呼び出す能力を持ち、ウォレットの資産をより細かくコントロールできるようになる。

ソラナのトークン拡張標準は、SPLトークン標準に準拠するコンプライアンスフレームワークを提供し、ペイパルのステーブルコインにいくつかの利点をもたらすという。これには、開発とテストの削減、エンタープライズ対応の「プラグ&プレイ」機能、および柔軟性が含まれる。

「トークン拡張はオープン標準であり、PYUSDがペイパルエコシステム内外で互換性のあるウォレット、取引所、ライブラリで統合および使用されることを可能にする」とソラナ財団は説明した。

PYUSDは2023年8月に発表された。発行者のパクソスによると、主に米国財務省のリバースレポ取引で裏付けられている。今年初めから流通供給量は50%増加し、コインゲッコーによれば、PYUSDの24時間取引量は約1800万ドルであるという。

パクソス・トラスト・カンパニーが発行するステーブルコインPYUSDは、以前はイーサリアム上でのみ利用可能だった。総流通量は約4億ドルであり、現在ソラナ上の供給量は500万ドルであるとソラナのネットワークエクスプローラーは示している。

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