ピアツーピア(P2P)仮想通貨取引所PaxfulのCEOは、運営を停止してから1週間以上経ち、過去に凍結されたユーザーアカウントの88%の凍結解除を発表した。
4月16日のTwitterスレッドで、Paxfulのレイ・ユーセフCEOは、凍結アカウントの88%が凍結解除された後、プラットフォーム上に約440万ドルの資金が残っていると述べている。ユーセフ氏によれば、アカウントの凍結解除は「エンジニアやコンプライアンス担当者なしで」行われ、残された資金は米国の金融規制当局の手にあると説明している。
ユーセフ氏は、総ユーザー資金の約3%がまだ凍結されているが、PaxfulのCEOとしての「最後の行動」として凍結解除を行ったと言う。
「これらのアカウントの凍結を解除するために、CEOとしての肩書を捨て、法廷侮辱罪に問われる危険にもさらされている」とユーセフ氏は書いている。「何度も眠れぬ夜を過ごしたが、やることをやった今、今夜はよく眠れるだろう。誠実さはリスクに勝る」。
4.4m of frozen funds remain in Paxful, about 3.3% of total customer funds. We freed a total of 3m this year thru tremendous compliance effort. Those who would say that I am somehow destroying my reputation to steal 4m bucks are mad. I don’t have a price 4million or 4 trillion. pic.twitter.com/MU6GdUweZF
— Ray Youssef (@raypaxful) April 16, 2023
「法廷侮辱罪」という話は、ユーセフ氏とPaxfulの共同創設者であるアルトゥール・シャバック氏との間で争われている訴訟に関連している可能性がある。シャバック氏は、2015年にプラットフォームを立ち上げた後、同社が資金の横領、マネーロンダリング、米国制裁の回避に関与していたと裁判所で主張した。ユーセフ氏はコインテレグラフに対して、これらの申し立ては「ばかげている」と反論している。
4月4日にPaxfulの事業停止が発表されている。当時、ユーセフ氏は、「規制上の課題」を理由に、「主要なスタッフの退職」があったと説明していた。