金とのフラクタルに基づくと、仮想通貨(暗号資産)ビットコインは長期的に指数関数的な長期的上昇を経験する可能性がある。現在はこの初期段階にあるようだ。

(出典:ブルームバーグ「ビットコイン対金価格のフラクタル」)

ビットコインは金と同じ軌道に

1970年代から続く金のマクロトレンドに、ビットコインが追随する可能性がある根拠には二つの理由がある。一つ目はビットコインは供給量が固定されていることが、インフレに対するヘッジになっていること、二つ目がビットコインは金と同様に安全資産としての資質を持っていることだ。

2020年8月、米仮想通貨取引所ジェミナイを運営するウィンクルボス兄弟は、ビットコイン価格が50万ドルまで上昇する可能性を指摘した。彼らはビットコインが金より優れている点について、供給量が明確に制限されていることを強調した。

「供給だ。ビットコインは単に希少な商品であるだけでなく、宇宙で唯一、決定的で固定的な供給量が知られている商品だ。その結果、ビットコインは、金(またはそれに関連したあらゆる商品)が将来直面する可能性のある潜在的な供給ショックの対象とはならない」

こうした特徴から、ビットコインは金よりも安全性の高い資産であると主張している。

さらに仮想通貨大手ファンドのスリーアローズキャピタルCEOを務めるスー・ズー氏は次のように話す。

「BTCの継続的な下落は、1970年代の金のフラクタルを辿っていることを明らかにするため、非常に強気のサインだ。また、ビットコインの評価額と金の評価額には大きなギャップがある。現在、金の時価総額は9兆ドルと推定されている。それに比べて、ビットコインの時価総額は金の評価額の4%にも満たない」

BTCの起源が強気の理由

さらにタイラー・ウィンクルボス氏は、ビットコインの生みの親でが匿名性を持つかとが大きなプラス要因だと指摘する。

同氏はビットコインが時価総額が3300億ドルの資産に成長したにも関わらず、生みの親であるサトシ・ナカモトが匿名性を持ったままであることを強調した。

「サトシが誰かわからないにも関わらず、ビットコインの時価総額が3300億ドルであるということは、ビットコイン自体が物語を持っているということだ。」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン