ノンファンジブル・トークン(NFT)マーケットプレイスのオープンシー(OpenSea)のイーサ(ETH)の月間取引高が史上初めて35億ドルを突破した。

Dune Analyticsのデータによると、オープンシーは今回、2021年8月に記録した史上最高額の34億2000万ドルを超え、イーサ取引高35億ドルに達した。

Dune Analyticsによると、16日のオープンシーの出来高は過去最高で、2億6,100万ドル。1月に入ってからこれまでのところ、オープンシーは連日、1億6900万ドルの取引高を記録している。

NFT取引量の急増は、Bored Ape Yacht Club(BAYC)とその兄弟コレクションであるMutant Ape Yacht Club(MAYC)、Bored Ape Kennel Club(BAKC)の価格上昇によるところが大きい。著名人の所有者が多いBAYCは、オープンシーで最も人気のあるNFTコレクションで、過去24時間に14,306ETH(現在の時価で約4700万ドル)が取引されている。

オープンシーは今年初め、ベンチャーキャピタルのParadigmとCoatueが主導する3億ドルのシリーズCラウンドを発表した。この新たな資金により、同社の評価額は133億ドルに達した。資金は製品改良と従業員数の増強に充てる意向だ。

一方で、新たなプレイヤーは急速にオープンシーに食い込んでおり、注目すべきは、今月初めに立ち上げられた新しいNFTマーケットプレイス「LooksRare」だ。Dune Analyticsのデータによると、取引量ではすでにオープンシーを上回っている。しかし、報告によると、このプラットフォームはトークン・ベースの報酬システムを不正に操作するための洗浄取引で溢れかえっているという。