偽名の仮想通貨トレーダーのRekt Capital氏は、2024年4月に予定されているビットコイン半減期前の上昇が2月から開始すると予想しており、投資家が割安価格でビットコインを購入できる可能性があるのは2週間だけかもしれないと主張している。

Rekt氏は1月29日、ビットコイン半減期後の市場行動は通常、5つの段階に分かれ、最初の3段階は半減前に発生すると述べた。

過去のビットコイン半減期では、しばしば半減期の前に価格が急落し、投資家に大きな利益をもたらしてきたと指摘。2024年も例外ではないという。

ビットコイン半減期は、ビットコインマイナーのマイニング報酬が半減されることで、ビットコイン価格の上昇圧力になると捉えられている。

Rekt Capital氏によると、ビットコインはすでに1月中に約18%の反落を経験しており、今後2週間でビットコインが再び大幅な下落を示す可能性があると述べた。

「一般的に、この期間中の下落は、半減期前にビットコインを割安で購入する最後のチャンスの1つである可能性が高い」

その後、ビットコインは、半減期から約60日前の「プレ・ハービングラリー」と呼ぶ段階に入る傾向がある。

グラフの青枠で示されているように、短期トレーダーは半減期に向けて「ハイプ買い」を行い、実際の半減期通過後に「事実売り」で売却する。

A “buy the hype” narrative creates a pre-halving rally, before a subsequent “sell the news dump” right before the halving. Source: RektCapital

この「事実売り」イベントは通常、半減期から1〜3週間前に発生し、Rekt Capital氏は「プレ・ハービング・リトレース」と呼んでいる。2016年には、半減期前の数週間で価格が38%下落し、2020年には20%の下落があった。

半減期を無事に通過すると、多くの投資家が半減期後の価格変動に失望して「振り落とされてしまう」ため、「退屈な」横ばいの価格変動が長く続くという。歴史的に、これは平均150日間あるようだ。

最後に、同氏は、ビットコインが「パラボリックな上昇トレンド」の段階に入ると説明している。数か月のレンジ相場からブレイクし、ビットコインは加速度的成長の段階を経験する。

Rekt Capital氏は、ビットコインの価格変動イベントとして半減期を最重要視しているようだ。しかし、こうした主張に市場参加者の全員が同意しているわけではない。複数の専門家は、半減期は価格変動を判断する指標としてますます役に立たなくなってきていると主張している。

「ビットコイン価格サイクルは、でたらめなのか?」と題されたイベントで、スワン・ビットコインの最高投資責任者であるラルフ・ザグリー氏は、流動性こそが2024年のビットコイン価格に最も大きな影響を与える要素になると述べた。

「流動性が市場を動かすため、半減期は価格に影響を与えるようなものではない」とザグリー氏は述べた。