9日の仮想通貨(暗号資産)相場は動きの鈍い展開となっている。ビットコインをはじめとする主要通貨は前日比でほぼ横ばいで推移しており、動意が薄い状況だ。ただ、仮想通貨分析企業の中からは、近いうちに大きな値動きあるとの指摘も出ている。

ビットコイン(BTC)は前日比0.2%安で9670ドル前後で取引されている。イーサ(ETH)は0.01%安で243ドルで推移、XRPは0.19%高で0.2020ドル近辺で取引されている。

出典:Coin360

長期保有のビットコインに動き

仮想通貨分析企業のサンチメント(Santiment)は、長期間にわたって移動していなかったビットコインに動きがみられることから、近い将来にビットコインに大きな値動きがあると予測している

サンチメントが注目するのは、”Token Age Consumed”という指標だ。長期間アイドリング状態だった後に、大量のトークンが動ていることを示す数値だ。サンチメントによれば、「一部の長期保有者の行動の変化を示唆する可能性があり、コインの値動きのボラティリティの増加に先行する傾向がある」という。

下図の折れ線グラフが価格の変化であり、棒グラフがToken Age Consumedの変化だ。サンチメントによれば、Token Age Consumedの指標は、過去40日間で最高値を記録した。今年4月29日にこの指標が急伸したときには、8670ドルから9370ドルへと、約8%上昇している。

出典:Santiment

サンチメントが指摘するように、Token Age Consumedがボラティリティの増加の先行指標になるならば、近い将来に大きく価格が動く可能性がある。