サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコがブロックチェーン基盤の原油トレード企業ヴァクト(Vakt)の株主になったと28日付のロイター通信が報じた。

サウジアラムコのエネルギー・ベンチャー部門が500万ドル(約5億4500万円)の新株を購入。ヴァクトのプラットフォーム発展やアジア進出の資金にあてられることになる。

ヴァクトは、ブレント(Brent)、フォーティーズ(Forties)、オスベルグ(Oseberg)、エコフィスク(Ekofisk)そしてトロール(Troll)を対象にしている。

ブロックチェーン技術は主に取引が成立した後のプロセスであるポストトレーディングで適用され、調停や紙による処理をなくすことが目的だという。

また、サウズアラムコの子会社で原油トレードをするアラムコ・トレーディングも、ヴァクトを使うことになる。

ヴァクトは2017年にシェルやBPなど巨大石油企業のコンソーシウムとして設立。それ以降もシェブロンやトータルなども参加した。

サウジアラムコは原油生産で世界最大の企業。昨年5月には、米ブロックチェーンスタートアップのデータガンボ(Data Gumbo)に出資していた。

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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン