ニューヨーク証券取引所(NYSE)は、米国の著名企業の株式による最初の取引を祝う非代替性トークン(NFT)を作成することで、NFTブームに乗り出した。
4月13日の発表で、NYSEのステイシー・カニンガム社長は、NYSEでの最初の取引の「瞬間をマークする新しい楽しい方法」だと、NFTのことを説明した。
最初の6つのNYSEによるNFTは、SpotifyやSnowflake、Unity、DoorDash、Roblox、Coupangの最初の取引を記録するNFTだ。カニンガム氏は、「今後さらに多くのNYSEのNFTが存在する」と述べている。
これらのNFTは、対象となった企業の最初の取引の瞬間の10秒間のビデオクリップをホスティングし、その日時や上場価格といった情報を含んでいる。これらのNFTはCrypto.comのNFT市場に上場される。

NYSEのNFTリストにはまだ入札はないが、フォーブスやタイムズ、ニューヨークタイムズなどの大手メディアによって発行された似たようなトークンは、数十万ドルで売却されている。
フォーブスのNFTは、ウィンクルボス兄弟の表紙をフィーチャーしたもので、4月8日に33万3333ドルで売却された。タイムズはこれまでに9つのNFTを発行しており、個々のNFTは10万ドル~25万ドルで売却されている。
ニューヨークタイムズのコラムは、3月にチャリティーのためにトークン化され、55万ドル以上を集めた。