エヌビディアが苦しむ「仮想通貨後遺症」、18年3Q決算でマイニング需要減少の影響

エヌビディアは15日、18年第3四半期の収益を発表した。エヌビディア社の画像処理ユニット(GPU)の仮想通貨マイニング目的での需要が枯渇したことが明らかとなった。

エヌビディアの創業者兼CEOのジェンスン・ファン氏は今回の決算において、同社の「直近の業績は、仮想通貨ブーム後の過剰な流通在庫を反映したものとなっている。過剰在庫は今後解消していく」と述べた。

つまり、狂乱の仮想通貨ブームによりエヌビディアのゲーム用ビデオカードの価格が上昇したが、そうした需要がなくなった後でも、安いカードの登場を待っていた消費者に十分にアピールするほどの速さで価格が下落しなかったということだ。ファンCEOはロイターの取材に次のように述べた。

「仮想通貨後遺症(Crypto Hangover)が思っていたよりも長引いた。仮想通貨騒動で起きた大波をうまく乗り切ったと思ったのだが」

エヌビディア社の滞留在庫引当金は第3四半期に7000万ドルへと膨張した。今年1月からの9か月間で見ると約3倍に拡大し、1億2400万ドルに達する。これによりエヌビディアの第3四半期における粗利率は1.8ポイント下落し60.4%となった。粗利率低下の原因のひとつとして、仮想通貨マイニング需要が消失した後、同社の旧世代の画像処理チップ(GPU)関連で5700万ドルの負担が発生したことも挙げられる。

今回の報告書で第3四半期の業績が当初の期待を下回ったことを受け、エヌビディアの株価は後場に入り16%以上下落した。

Nvidia stock following Q3 announcement. Source: Quartz

Nvidia stock following Q3 announcement. Source: Quartz

決算報告書の記載によると、エヌビディア社の第3四半期における総収益は31億8000万ドルで、26億4000万ドルだった前年第3四半期と比較して21%の増加となった。18年第2四半期は31億2000万ドルだったので、そこからは2%の上昇となる。

8月、エヌビディア社は第3四半期の収益が31億9000万ドル〜33億2000万ドルとなる見込みだと述べ、第3四半期以降、ブロックチェーン関連で大幅な収益を得ることは期待していないと強調した。

その一方で、エヌビディア社の第3四半期の収益は、調査会社トレフィスのアナリストが最近出した予測値は上回っている。アナリストは、第3四半期の連結収益は31億ドルをやや下回ると見ていた。そのうちの84%がGPU関連の収益だという。