ノルウェーの経済・環境犯罪捜査機関(Okokrim)の2月16日の発表によると、2022年3月のアクシー・インフィニティのローニン・ブリッジのハッキングで盗まれた仮想通貨を押収した。その価値は、6000万ノルウェー・クローネ(585万ドル)にのぼる。

当局者は「Okokrimは資金の追跡を得意としている。今回の事件で、犯罪者が高度な手法を使ったとしても、ブロックチェーンでは資金を追跡する大きな能力があることを示せた」と述べている。

発表によると、Okokrimは米国の司法省やFBIと協力して、盗まれたデジタル資産の痕跡を追跡した。

「これは、北朝鮮とその核兵器プログラムを支援するための資金だ。そのため、仮想通貨を追跡し、物理的な価値で引き出そうとするときに資金を止めることが重要となっている」とも指摘している。ローニンのハッキングを巡っては、米司法省が2022年4月に北朝鮮のハッカーグループ「ラザルス」を攻撃の首謀者として特定していた

当局によると、アクシー・インフィニティとローニン・ブリッジの開発者であるスカイメイビスは、影響を受けたユーザーが「可能な限りお金を取り戻せるように」差し押さえを通告されるとのことだ。

このハッキング事件は当時、6億ドル以上の価値があった。アクシーインフィニティは2022年6月、バイナンスからの外部投資とともに、合計11万7600Ether(ETH)と2550万USDコイン(USDC)をユーザーに払い戻し、ローニン・ブリッジを再開した