北朝鮮が仮想通貨とブロックチェーンの国際コンファレンスを10月に開催する計画を立てているとシンガポール紙のストレイツ・タイムズが25日に報じた。仮想通貨は国境を越えて使用されるマネーだが、「隠者の国」北朝鮮においても採用が進んでいるようだ。

記事によると、仮想通貨とブロックチェーンの国際コンファレンスは、平壌で10月1日と2日の2日間で開催される予定。3日に北朝鮮は、世界的に有名な仮想通貨とブロックチェーンの専門家を一つの部屋に集めて、北朝鮮のビジネス界の大物と交流会を行うという。また、北朝鮮が持つ分散型技術の卓越した技量のお披露目も行われるそうだ。

平壌のどこで開催されるのか、交通手段は何を使うのかなど詳細はわからないという。

ただ、国際コンファレンス開催は公式な発表ではない。ストレイツ・タイムズが引用した米国ラジオ・フリー・アジアは韓国の聯合ニュースを引用する一方、聯合ニュースの方は一部ラジオ・フリー・アジアを引用して報道しているという。

イーサリアム・ワールド・ニュースは、北朝鮮は仮想通貨のマイニングに挑戦したが失敗したという報道があったと指摘したほか、米国からの経済制裁を避けるために仮想通貨の保有量を増やそうとしているのではないかと開催の目的を予想している。

3月にはトルコの金融機関に対するサイバー攻撃に、北朝鮮が関与している疑いがあると報じられた。

参考記事
仮想通貨の契約書装いサイバー攻撃 北朝鮮
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