非代替性トークン(NFT)は注目を集める存在となっており、デジタルアートにおける新しい手法とみられている。ただ世界のNFT市場は、伝統的なアート業界と同じように男性的な世界のようだ。最新の統計によると、NFTクリエイターでの女性の割合はわずか16%となっている。

ブルームバーグによれば、女性アーティストはNFT市場の売上高のわずか5%となっている。それに比べると男性アーティストの売上高は77%となっている(残りの16%は性別が不明であり、2%は男女が参加したケースだった)。

ただNFTマーケットプレイスの中にはこの問題を克服しようと試みているものもある。Raribleはその1つで、女性主導のプロジェクトを優先的にサポートしようとしている。Raribleのコミュニケーション責任者であるマーシャ・ヴァーゼムスカヤ氏は、NFT業界におけるジェンダー問題についてコインテレグラフに語っている。

同氏によれば、テクノロジー業界は常に男性中心であり、「NFTスペースに参入したいという多くの女性に怯んでしまう感覚を生んでいる」という。

「業界が成熟し続ける中、私たちが女性アーティストやイノベーターを擁護し、彼女らの仕事をプロモートし、業界の未来を形作る機会を与えることが重要だ」

同氏は女性クリエイターがNFTの世界に参入する際の課題は「より幅広いテクノロジー業界」に関連するものだと説明している。「伝統的にテクノロジー業界は歴史亭に常に男性の野心と成功に応えてきたものであり、テクノロジーは主に男性向けであるという誤った認識を生み出してしまった」。

同氏によれば、意識改革はより多くの女性がNFTの世界に参加する上で重要な一歩だ。女性クリエイターと女性主導のイニシアチブを支援することで、NFT業界が「女性のためのコミュニティ」となることを確立し、次世代のイノベーションにつなげていく考えだ。