NFT(非代替性トークン)開発スタジオのMojito(モヒート)は、22日、世界的に有名なオークションハウスのサザビーズを含む多数の投資家から2,000万ドルのシードラウンドの資金調達を完了したと発表した。

フォーブスによると、オークションハウスのサザビーズが、フューチャー・パーフェクト・ベンチャーズ、クリエイティブ・アーティスト・エージェンシー、NEA傘下のコネクト・ベンチャーズらと提携し、評価額1億ドルのモヒートの今回の資金調達ラウンドに参加した。

デラウェア州を拠点とするスタートアップであるモヒートは、今回調達した資金をエンジニアリングチームの成長と開発、現行のNFTプラットフォームの改良、NFT取引および投資プラットフォームのさらなる開発などに投入する見通しである。

nonfungible.comによると、NFT市場の月間総売上高は、9月初旬から減少しつつあるものの、先月は、18億ドル〜21億ドルの幅を維持している。NFT市場の月間総売上高は、7月下旬から着実に増加し始め、9月4日には過去最高額の37億ドルに達している。現時点のNFT市場の総売上高のうちの3,100万ドルは、アートをベースとした資産の売却によるものである。

オープンシー(OpenSea)などのデジタルアート・マーケットプレイスもこの時期注目を集めてきており、伝えられるところでは、21年8月までのマーケット取引の98%を取り仕切っているとのことである。

これに目をつけた美術商や美術館が、先例にならってこの新しい市場で一儲けしようと追随し始めている。オークションハウスのサザビーズとクリスティーズの両者は、過去1年間で数多くのNFTオークションで成功を収めており、このうちクリスティーズは、初めてNFTの国際オークションを主催している。

モヒートは以前、サザビーズによるメタバース(Metaverse)として知られる新しいデジタルNFTマーケットプレイスの開発に協力している。