非代替性トークン(NFT)およびミームコイン市場は、過去1週間で小幅ながら回復し、仮想通貨市場全体のリスク選好改善と歩調を合わせた動きを見せた。

火曜日のCoinGeckoのデータによると、世界のNFT時価総額は11月5日時点の約35億ドルから39億ドルへと回復し、1週間で約12%増加した。

同様の傾向はミームコインにも見られた。CoinMarketCapのデータでは、ミームコイン全体の時価総額が470億ドルから520億ドルへと拡大し、同期間でおよそ11%上昇した。

こうした動きは、投機的資金が再び市場に戻りつつある兆候とみられる。米政府の歳出法案をめぐる不透明感が残る中でも、トレーダーは一時的な停滞から高リスク資産への回帰を進めている。

今回の反発は、NFT市場全体の急落を受けたものでもある。コインテレグラフのこれまでの報道によれば、世界のNFT市場価値は10月5日から11月5日までの間に46%下落していた。

Seven-day global NFT market cap chart. Source: CoinGecko

すべてのブルーチップNFTが回復したわけではない

セールストラッカーのクリプトスラム(CryptoSlam)によると、上位20のNFTコレクションのうち、実質的に売上を伸ばしたのは一部に限られた。

データでは、「クリプトパンクス(CryptoPunks)」の7日間売上が22.8%増の約300万ドルとなり、「ミュータント・エイプ・ヨットクラブ(MAYC)」と「ミレディ・メーカー(Milady Maker)」がそれぞれ36.5%と80%上昇した。

ポリゴン上の「コートヤード(Courtyard)」も14%超上昇し、イーサリアム上の小規模プロジェクト「リル・パジーズ(Lil Pudgys)」も約24%伸びた。

一方で、「ボアード・エイプ・ヨットクラブ(BAYC)」「パジー・ペンギンズ(Pudgy Penguins)」「ムーンバーズ(Moonbirds)」などの主要コレクションは下落を続けた。BAYCの売上は前週比10.3%減、パジー・ペンギンズは23%減、ムーンバーズは2%減となった。

NFT販売量上位10ブロックチェーンのうち、多くは6〜42%の売上減を記録したが、BNBチェーン(+53%)、ポリゴン(+9.3%)、フロー(+43%)の3つが例外的に伸びを見せた。

こうした動きは、現在のNFT市場の上昇が一部の勢いあるコレクションに集中しており、市場全体の流動性やトレーダーの参加は依然として限定的であることを示している。

Blockchain by NFT sales volumes. Source: CryptoSlam

ミームコインは市場全体で上昇

NFTとは対照的に、ミームコイン市場ではより広範な上昇が見られた。時価総額上位10銘柄すべてが過去7日間で上昇している。

ドージコイン(DOGE)は過去1週間で8.7%上昇し、シバイヌ(SHIB)とペペ(PEPE)はそれぞれ10.4%、7%上昇した。ソラナ系のミームコインでは、ボンク(BONK)が11.8%、ドッグウィフハット(WIF)が14.2%上昇した。

大手ミームコインの中で最も上昇率が高かったのは、ドナルド・トランプ米大統領の公式ミームコイントークンで、過去7日間で14.2%上昇した。

Top memecoins by market capitalization. Source: CoinMarketCap

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