ニューヨーク南部地区連邦地方裁判所のキャサリン・ポーク・ファイラ判事はテザー社に対し、同社の名を冠したステーブルコイン「テザー(USDT)」の米ドルと1対1の裏付けを証明するよう命じた。同社は「総勘定元帳、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書」などを裁判所に提出するよう求められている。

この命令は、テザーとビットフィネックスの親会社であるアイフィネックス(iFinex)が、ビットコイン(BTC)価格をつり上げるために裏付けがないテザーを発行して市場を操作したとする訴訟の一環。

アイフィネックス側は、商品先物取引委員会とニューヨーク検事総長のために「十分な」文書を作成したと主張したが、ポーク・ファイラ判事はこれを却下。原告の要求は、「間違いなく重要である」とした。

2021年9月、ポーク・ファイラ判事は、アイフィネックスに対する刑事法であるRICO法に基づく原告側の主張と、暴利行為または暴利行為の収益を投資に使用したことに関連する申し立てを却下した。

2021年2月、ニューヨーク州検事総長室と和解した別の案件で、アイフィネックスはニューヨーク州への和解金として1850万ドルを支払い、同州の顧客へのサービス停止に加え、積立金の定期的な報告を提出することに同意した。