17年初頭に設立されたストリカ(Storiqa)プロジェクトは、財政の国境と国際取引手数料を最小限に抑えつつ、市場を迅速に設立するアイデアを業界に示した。このアイデアの基礎は、仮想通貨の流動性の問題にある。世界中の多くの業者が、ビットコインやライトコインを受け入れる準備が整っているという事実にもかかわらず、仮想通貨で売買する市場はまだ空いている。

 

16億6000万人のオーディエンス

 オンライン小売業は前途有望な方向にあるようだ。ストリカのホワイトペーパーのデータによると、グローバルEコマースのレベルは増加しており、2018年の売上高は17年比20%増加し、2兆2000億ドルになると予想されている。

 ニールセンのグローバルEコマースレポートのマーケティング調査によると、オンラインの買い物客数は毎年平均で16%ずつ増加し、その総数は世界中で約16億6000万人に達している。オンラインで金を使う顧客の大部分は、中国、アメリカ、イギリス、日本に存在している。

 ストリカのターゲット・オーディエンスは、仮想通貨で商品やサービスを購入したい顧客だ。同プロジェクトのホワイトペーパーは「仮想通貨を使う買い物客は、手付かずのEコマース市場である。これまで誰もEコマースに関して共通の使用法で仮想通貨を導入しようとしなかった」としている。

 

仮想通貨と小規模事業者

 中小企業に関しては、この新たなプラットフォームを使えば、わずか1時間でグローバル市場でのオンライン販売を開始できるようになる。プロジェクトチームは、オンライン販売プラットフォームは、すでにローカル市場で立場を確立し、国際レベルで販売を拡大したい小規模生産者のニーズに合致すると述べている。

 ストリカ・プラットフォームのもう一つの要素は、レビューやトラフィックの収益化をしたいブロガーやトラフィック所有者だ。ホワイトペーパーは「例えば、ブロガーがレビューのために製品を購入し、参照リンクつきの動画を公開する。買い物客がこのリンクから商品を購入した場合、トラフィックの収益化に繋がる」としている。

 

ウォレットの問題を考える

 ストリカは最近、トークンセールを終了した。計画終了日の2週間前に上限調達額の2500万ドルに達した。世界的な物流会社であるUPSは、コインテレグラフの創業者が述べたように、ストリカ経由でトラフィックを得ることに関心を示している。別のブロックチェーンスタートアップであるオリジンプロトコルは7日、技術開発の専門知識を共有することでストリカと提携すると発表した。

 ストリカがコインテレグラフに伝えたように、アラン・ウォン元ファーウェイデバイスCMOは、オペレーション・アジアの上級副社長としてプロジェクトチームに参加した。かつてアドバイザーであったアラン氏は、18年間の経営幹部経験を積んだ電気通信のベテランである。彼はシンガポールの地域本部からアジアの拡大を率いる。

 ストリカは最近、HitBTCを含むいくつかの取引所での上場を発表した。同プロジェクトは、機能のフルパッケージをカバーする製品MVPを今年第2四半期と第3四半期の間で公開すると約束している。これまでに、ベータ版のプラットフォームが17年中頃にリリースされた。

 STQウォレットは3月末までに提供される。ストリカチームはコインテレグラフに対し、市場向けに設計されたSTQウォレットにより、STQトークンでの支払いが初めて可能になると伝えた。トークンに関して言うと、彼らは顧客にさまざまなメリットを提供する。例えば、STQで支払うバイヤーはより高いキャッシュバックを得る。

 プロジェクトチームは「ブロックチェーンはスマートレビューの構築に役立つ。買い物客は、注文商品を受け取った後にだけ、商品にフィードバックを残せる。つまりストリカには偽のレビューは無いということだ」と述べる。

 

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